テレビ選びのポイント

応答速度(動画性能)

応答速度とは、テレビの表示を
「黒→白→黒」または、「白→黒→白」と変化させたときにかかる、合計時間のことです。

単位はms(ミリ秒)で、この数字が小さいほど、応答速度が速いといえます。

例えば、20msであれば、「黒→白→黒」に表示を変えるためにかかった時間が、20/1000秒(0.02秒)となります。

スポーツやゲームなどの動きの早い映像を、テレビで表示するときは、応答速度が早いほど、滑らかな動きが表示され、映像がぼけることがありません。

逆に応答速度が遅いと、映像がぼけて見えにくい感じがして、動きもぎこちなく表示されます。


私達が普段見ているテレビは、1秒間に30回(コマ)映像を書き替えています。

計算上は、1秒÷30回≒33ms以上の、テレビであればよいのですが、このスペックでは実際、眼で見たときは十分滑らかな動きを表現できません。できれば、15ms以上のテレビを選ぶ方がよいでしょう。



アスペクト比

アスペクト比とは、テレビやモニター画面の、縦と横の長さの比率を示しています。

現在、放送されている地上アナログ放送は、NTSC方式と呼ばれアメリカでも、この方式が使われています。

この地上アナログ放送では、横:縦=4:3の比率で、BSデジタル放送を含むハイビジョン放送は、16:9の比率になっています。

一般的な4:3の地上アナログ放送は「標準」と呼ばれ、16:9のハイビジョン放送は、「ワイド」と呼ばれています。

標準タイプのテレビで、ワイドを受信すると、画面の上下に黒い帯が表示されます。

また、ワイドテレビで標準を受信すると、左右に黒い帯が表示されるか、
16:9のワイドサイズに調整された映像が、表示されます。



輝度

輝度とは、ディスプレイの画面の明るさのことで、
カンデラ平方メートル(cd/u)で表されます。

輝度といわれてもピンときませんが、テレビで具体例をあげると、
高輝度になるほど、画面全体の明るさが増し、白色部分はより明るく表示され、明るい部屋でもテレビ画面が暗くならず、クリアな映像が表示されます。

ただし、あまり輝度が高くなると、黒色の部分も同じように明るく表示されるので、画面全体のメリハリがなくなるため、調整が必要になります。

一般的なテレビの輝度は約100〜200cd/u、パソコン用のモニターは約250〜350cd/u、ノートパソコンは、約50〜100cd/uぐらいになっています。

輝度を高くすると、テレビ画面は明るくなりますが、目が疲れやすくなり、逆に、輝度を低くするとテレビ画面は暗くなりますが、目の疲れは抑えられます。

なお輝度は、光があたっている部分の、明るさを示す照度(ルックス)とは全く違います。・・・・念のために。



コントラスト比

コントラスト比とは、テレビのディスプレイの最も明るい部分と、最も暗い部分の輝度の比率をいいます。

コントラスト比は、暗室でディスプレイで黒色を表示した場合の輝度を1としたときに、白色を表示したら輝度がどれくらいの比率になるかを、測定したものです。

コントラスト比を表すには、「400:1」というように表記しますが、左の400が白色で、右の1が黒色の比率です。

コントラスト比を高くすると、白い部分はより白く、黒い部分はより黒く表示されますので、クリアでメリハリのある映像になります。

逆に低くすると、映像のメリハリは落ちますが、テレビ画面全体の色合いが落ち着いた感じになります。

ただし、テレビのカタログに表示されているコントラスト比は、あくまでその機種だけの、黒と白の輝度の比率になっています。

同じメーカーのテレビであっても、機種が違っていたり、他社メーカーのテレビだと、コントラスト比が同じであっても、見た感じが全く違ってくるケースもあります。

わかりやすく言うと、黒をディスプレイで表示しても、A社の黒と、B社の黒では全く違う場合が、あるということです。つまり、全てのディスプレイの統一基準に基づいた数値ではないのです。

ですから、コントラスト比に関しては、店頭で実際にテレビを見比べて、選んだ方が確かといえます。



ハイビジョン放送

ハイビジョン放送とは、従来の地上アナログ放送の、画素数854×480ピクセルよりも2倍以上多い、1920×1080ピクセルの情報量がある、放送のことです。

世界では、このハイビジョンを「HDTV」と呼んでいますが、日本では「ハイビジョン」の名称で知られています。


ハイビジョン放送は、上記のように映像の情報量が多いため、従来のアナログ放送に比べ、きめ細かい高画質の映像が、可能になっています。

また、テレビ画面の比率(アスペクト比)が、従来の4:3(標準)から、人間の視界に近い16:9(ワイド)に変わっています。


ハイビジョン放送で、1つ気をつけたいことは、ハイビジョン対応のテレビであっても、2通りあるということです。

1.フルハイビジョンテレビ

放送局から送信される、1920×1080ピクセルの情報を、全て画面に表示できるテレビ。最近でてきたフルハイビジョン対応のテレビで、通常のハイビジョンテレビより、価格が少し割高になっています。

2.通常のハイビジョンテレビ

ハイビジョン放送が開始された頃からのテレビで、1920×1080ピクセルの内、1366×768ピクセルだけを表示できます。

つまり、受信した映像情報の一部を省略するため、フルハイビジョンよりも、多少ではありますが映像が劣化します。
(省略するといても、映像の一部をカットするわけではなく、画素数を少なくするだけです。)

もちろん、従来の地上アナログ放送に比べれば、より高画質の映像が楽しめます。



解像度

解像度とは、テレビの画面上に表示される画素数(ピクセル)のことです。現在、市販されているテレビは、大きく分けて次の3つがあります。

標準(従来の地上アナログテレビ)
     ・・・854×480ピクセル(アスペクト比4:3)
ハイビジョンテレビ
     ・・・1366×768ピクセル(アスペクト比16:9)
フルハイビジョンテレビ
     ・・・1920×1080ピクセル(アスペクト比16:9)

同じ画面サイズであれば、解像度が高いほど、画素数(ピクセル)が密になるので、映像が鮮明になります。


なお、パソコンで使われるモニターは、画面の近くで文字や画像を扱うため、テレビよりも解像度が高くなっています。

参考までに、代表的な画面サイズと解像度を表にしました。

画面サイズ 解像度(ピクセル)
 17インチ 34.5×25.9cm 1280×1024
 19インチ 38.6×29.0cm
 20インチワイド 44.2×24.9cm 1680×1050
 22インチワイド 48.6×27.4cm
 24インチワイド 53.1×29.9cm 1900×1200
*17、19インチのアスペクト比 4:3
*20〜24インチのアスペクト比 16:9




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